ちょっと前の話ですが、年明けに受診いたしました健康診断の結果が思わしくなく、再検査に行ってまいりました
毎年のことなのですが、この健康診断、結果が良かったためしがありません
で、毎年再検査に行っているのですが、いつも「異常なし」
診断で指摘された箇所を検査していただくと、「以前、結核になりました?」とか「以前、大腸ポリープやりました?」とか「以前、胃潰瘍になりましたか?」とか聞かれるのですが、全然やってないのです
ですから「やってません」とお応えしますと、先生は、怪訝な顔をして「いやでも、ここ、ほら、結核痕がありますよ」と検査写真を指し示します
ポリープ痕も潰瘍痕も確かにあるように思われるのですが、まったく身に覚えなし
先生は、「じゃあ気づかないうちに治ったんですね」とカルテに自然治癒と書き記します
「てか先生、気づかないうちに治るって・・どれもそんなにたいした事無いことなんですか?」
「うーん・・普通は気づくと思うんですけど・・」
「気づかなかったですね・・まったく・・そもそも原因は何なんですか?」
「うーん・・ストレス・・ですかねえ」
「ストレス・・」
「忙しかったりすると気づかないかもしれないですね」
「でもまあ、問題ないんですよ、ね」
「はい問題ないです」
という問答を毎年繰り返しているのです
今回もまた、異常無しなんだろうなあと思って再検診に伺いますと、今年は、いつもの病根以外に、眼底に異常があるとの指摘
・・異常
ちょっと怖いです
さっそく今回はまず眼科を受診いたしました
眼底を検査するためにまず瞳孔を開くクスリを点眼して、待つこと小一時間
眼球をいろいろな角度から検査されて、結果を待ちます
また小一時間待たされて、呼び出された診察室にビクビクしながら入って、検査結果を伺いますと、綺麗な女医さんが、「眼底に炎症の痕があります」とおっしゃいました
「炎症の痕?」
「眼底が炎症をおこしてその痕が、ほら、ここの白いところ」
「炎症・・」
「あ、問題ないですよ、もう治ってますから」
「え?あ、そう、よかった!」
「モノがブレて見えたりとか痛かったりとか、無かったですか?」
「いやあ・・全然気づかなかったです・・」
「そうですか?」
「全然・・てか何で炎症を起こしてたんですか?」
「ストレスですね」
「また?」
「え?」
「あ、いえ」
またもストレス+病痕です
頭ではストレスを感じる事無く、体のどこかが壊れて、本人も気づかずに治癒している・・
頭が鈍感なのか、体が鈍感なのか、いずれにしても幸いなことにたいした事無く治癒しておりますので、丈夫な頭と体に産んでくれた両親に感謝・感謝です
毎年引っかかってるけど、こうやっておかげで精密検査する事ができて、安心できて、こちらにも本当に感謝だなあ、感慨に浸りつつ、ついでに長年気になっていた箇所を診てもらうことにいたしました
検診では診てもらっていませんが、ボクの鼓膜には実は穴が開いているのです
小学五年生のときに通っていたスイミングスクールで、ボクは背泳の選手だったのですが、ターンのときに、早く折り返そうと、バック転をしてみたところ、耳の奥で「バリ!」とイヤあな音が・・
翌日から耳がスゴく痛くなって変な膿みたいなものも出てきて、病院に行きましたところ、中耳炎と診断されました
しかも鼓膜が破れている、と
記憶には無かったのですが、親に聞きましたところ、乳幼児スイミングスクールでボクの鼓膜は2度破れているのだそうで、これで3回目
治癒するのは時間がかかるのだそうで、何年も通う羽目になってしまいました
スクールをやめたどころか、一度高校のときに、鼓膜チェックをしてもらいましたところ先生に、「もうこれくっつかないかもだなあ・・」とボソリと言われてしまって、その後もうかれこれ25年?水には潜ってません
海に遊びにいく時はモチ浮き輪持参
佐渡だって伊豆だってバリだってピピ島だって浮き輪で行きました
逆に新鮮!って目で見られます
日常生活にはもちろん支障はありませんので、ほっぽらかしにしておいたのですが、ついでです
予約外で2時間待って耳鼻科で診てもらいましたところ、こちらもまた綺麗な女医さんが、ちゃちゃっとボクの耳の中を銀色の器具で覗きながら、「くっついてますよ」とおっしゃいました
「え?!マジ?!マジで?!」
診断を疑われたと思ったのでしょうか、先生は、「見ます?」と聞きました
「モチロンモチロン!!」
別室で、耳スコープみたいな器具で、ボクの耳の中を見せてもらうことになったのですが、実際見てみると、ホントにくっついてる!!!!
これまた自然治癒です
親にまた感謝!!
カズオとタエコ、サンキュー!!
先生曰く、薄い膜なので、圧のかかる長時間のスキューバダイビング以外、普通のスイミングだったら問題ないとのこと
ああああ、本当に嬉しい!!
さっそく25年ぶりの水の中の世界を楽しもうとと思ったのですが、いざ想像してみると、非常に恐怖・・だって今まで水に潜らずに25年過ごして来たんですもの・・
まずは洗面器からだなあ・・と、非常に清々しい気持ちで病院を出ますと、なんて良い天気!!
空が光り輝いてます
涙が溢れ出て来て、・・そこまで?ちょっと感動し過ぎじゃない?と、それが先ほどの瞳孔を開くクスリの効果だと気づくまで、ひとり素晴らしい笑顔をしてしまったのでした
1、2分ですけどね
瞳孔がまだ開ききって世界が眩しいわたくし
と、
くっついた鼓膜
美しいでしょ?
大人の初心者向けスイミングスクールに通うべく、水着を買いました