暑き熱き男、オッツー(乙黒史誠サン)の
芝居を観てきました
オッツー扮する夏目漱石が赤穂浪士事件の真相を解いていくって、ザックリいいますとそういう芝居です
劇場に入ってまず思ったのが「近けえッ!」
舞台と客席の距離が異常に近い
社会生活で人と接する時、守るべき距離感ってありますでしょ?って問いたくなるくらい
役者の口臭もわかりますねこりゃ、って距離です
しかもギリギリに会場に到着して一番前に鎮座してしまいました
「マジしまった!」
幕が開いたら目の前でオッツーが板付き芝居を
ろうろうと始めたではありませんか
甘い物好きの漱石ですから、目の前でアンパンやらまんじゅうやらを食い散らかします
案の定彼が喰ったピーナツがそのニオイとともにボクのヒザに・・・ヒーッ
気を取り直しまして、えーと・・・お話はしっかり作られていて
おもしろかったです
漱石のほかに、秋山真之、芥川龍之介、岩波書店の創業者っぽい人、などが登場するのですが、ちょうど「坂の上の雲」を読んでいたので、おもしろさ倍増
漱石主役のスピンオフって感じ
とくにボクは秋山中将ファンですので、彼が出てきた時には、
テンションが一気にアップいたしました
いやーん、真之サマだわん
しかし、あまりにもボクの作り上げた真之サマ像が、
今回演じていらした役者さんのルックスを上回っていたために、
そのテンションはすぐに下がり、おかげさまでじっくりとお話を堪能することができました
ちなみに・・・
真之サマ
短い時間の割に盛り込まれた情報の量が多かったので、ボクのようにきちんと近代日本史を学んだ人以外は、お話を理解するのはちょっと難しいだろうなと思いました
生命線である役者さんのセリフは所々怪しいところがあり、お話の難しさに拍車をかけてしまっていました
残念だけど、まだ二日目だしねってことで
赤穂浪士の殿中でござるの場面を語りあうシーンがあったんですが、そこでの説明セリフ、多分しゃべってるうちに何いってるんだか
わからなくなっちゃったんでしょう、何度も何度も言い直しをされている役者さんがいました(まるでボク自身をみているようです)
その後あまりに堂々とシレっとされているので、
あれ?そういう演出なのかなって思うくらいだったのですが、
その1分後くらいからその方の顔から滝のような汗が・・・
普段「冷や汗が出てる人」に接した時って、その張本人に、
こちらが見ているということを悟られまいとする努力をしますので、
結局直視できずとても残念!
ああもっと狡猾に観察する術は無かったのか?などと反省することが多いのですが、今回は観客という立場なので、そんなこと気にせず、思いっきり見られます
「あらこの人セリフ間違えちゃった」って顔をしたお隣の女優さんのその無表情をきどった中ににじみ出る凛とした、
「でも私は引きずられずに頑張ってみせるわ」
って気概の顔もまたオツ
その頬にもキラリと光る汗
その横では、ほぼ出ずっぱりのオッツー、もちろんすでに
びっしょびしょ(幕が開いて1分後には汗まみれでした)
前述の通りかぶりつきだったものですから、幕切れに向けて舞台上に増えていく彼らの汁のシミを目の当たりにして、なにか得も言われぬ興奮をおぼえたのでした
終演後、記念撮影させていただこうとしたのですが、
さすが乙黒さん、人気者で、30分くらい待ちました
やっとボクの番になって、
「スイマセン、一緒に写真撮らせてもらえますか?」
・・・ってすんごいファンの人みたい
しかもそこにいた本物のオッツーファンの方に、
シャッターまで押させちゃって
・・・ホントは劇中のフンドシのお姿を収めたかったんですけど
新橋まで来たので、帰りに気になっていた駅前の
「ハナマサステーキ」でご飯をと目論んでいたのですが、
もう閉まってました
てか21時開演て、有り得ねーだろッ