大好きな女優さん大地輪子さんと、自称舞台女優ミドリちゃんの主催するユニット女王陛下の公演「GREYHOUND'88」を観に行ってまいりました
毎回毎回ボクのみならず集まった観客の肝を抜かしてくれる女王陛下の今回のお話は・・・
様々な夢を抱いてグレイハウンドバスに乗り込んだ乗客たちの、其々の過去と現実と未来の夢を描いたキッチュでゴージャスなコメディミステリーミュージカル。
(当日パンフレットより)
なんでもミドリちゃんの実体験を基に描かれているらしい、なんとも珍妙なこのお話は、10年前に上演されている作品なのですが、ボクは初見
非常にワクワクで拝見したのですが、そのボクの想定をまた遥かに越える珍妙ぶりで、今回も大変ご馳走さまでした!!
大地さんの可愛らしさはモチロンですが、ミドリちゃんの不気味さ(モチロン良い意味よ)と、コースケ(ハラスメント)くんの小気味良い立ち居振る舞いと、なんと言ってもボク、伊藤真奈美さん!好きだわ〜!!
スッとぼけてシラリと下ネタを下品じゃなくできる美人さんは、もう真似の出来ない、神様があたえた才能で、面白さ通り越して、恨めしく思えるほどです
そこまでミステリー芝居してそのオチ?!というヘナヘナさせ具合で、ここ1年で一番笑ったかもしれません
ミドリちゃんの描く脚本は、ああ!それそれ!そういうことなんだよね!!っていうあるあるポイントをいちいち突いて来て、ボクがもし脚本家だったら、これはもしかしたら演劇のルール的にはアウトなんじゃね?とか、これ書いて収拾つくのか?とか思ってしまう、いわゆるタブー的なことをどんどん破ってくれます
実際にそれを話題にしたことはありませんが、「何であんなに簡単にあんなこと描けちゃうの?」って聞いたら、「だって掻きたかったんだもーん!面白いじゃん」とか笑ってかわされそう
実際にあの2時間のお話をヒリ出すには、それはそれは大変な努力があったのでしょうが、それを一切感じさせない自由さ
でもでもよくよく考えてみるとそれぞれが実は緻密に計算されていて、後々に効いてきてる
ちょっと山内ケンジさんの脚本に似ています
大好きな山内さんの脚本も、突拍子の無いことを登場人物が喋っているように見えて実はスゴい絡み合っていて、後で考えると結構重かったりするのですが、その場では、超くだらないことを真剣にやっている大人たちって感じがします
その様がとてもとても巧妙で、・・・あああ、書いているうちにまた出演したくなって来た・・とにかく、シラリとスゴい面白いことをやっている感じ、その外郭は同じで、中身と造りが違うっていうか・・あああ、自分の文才の無さにふがいなさを感じますが、とにかくとにかく、・・似てる
で、どっちも大好き
終演後、大地さんとパシャリしましょうと、ロビーで待ち構えていると、ミドリちゃんが話しかけて来てくれました
「10年前の作品だから、トッチらかっちゃって・・若いわあって感じ?」・・的なことを仰ってたのですが、いやいや、それが面白いんだって!!って伝えたくて、「いやホント全然、超素晴らしかったよ!!マジで!!」と申し上げたんですが、なんか、自分の表現力の無さに、陳腐なコメント臭ムンムン
真意が伝わったか非常に不安を残す結果となってしまいました
大勢のお客さまに囲まれて、いつもながら実に器用にそれぞれの方に万遍に笑顔で謝意を伝えている大地さんを強引につかまえてパシャリ
(冒頭の、今回の女王陛下の舞台の概要の文から、大地さんのこの扮装が想像できた方は、かなりの女王陛下ツウです)
さっきミドリちゃんに伝えきれなかったことを!と思って、どれだけ面白かったかアピールしたのですが、「いやホント!全然、超素晴らしかったよ!マジで!!」と、先ほどの文言のアクセントのつけ方が違うだけのコメントになってしまい、且つ勢いがつきすぎて、若干大地さんも引き気味
帰り道、やっぱりトンカツが食べたくなり(ご覧になった方はお分かりね?)いつもの例の渋谷店に行きひとり反省会
どう言えば伝わったんだろう・・・
いつものヒレカツご飯を食い終わる頃、ああ、シンプルに、
「つらぬいて!!」
って言えば良かったんじゃね?という答えを導き出したのした
ちなみに、いつも思うことなのですが、女王陛下の舞台の力の入れ具合って、衣装/メイクに集中していて、セットってどうしてもチープな感じがします
そしてそのアンバランスな感じがまた魅力です
ああ、出たいなあ!!
でもでも待って!その前に!!!
ボクが出演いたします舞台ももう今月の末から始まります!!
SAKASU ZAKASU 公演
「きのうみたゆめ」
演出/鈴木裕美 作/松坂早苗
大地さんたちに負けないよう魅力的な作品にすべく、ただいま絶好調稽古中です!!
ぜひぜひお越しいただけたらと存じます
で、チケットのお申し込みは、
コチラから承っております
よろしくお願いいたします!!