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貢也大全


鈴木コウヤの取扱説明書
by koyasuzuki
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れい子とマグロ

お友だちの女優さん、岩松れい子さんのお芝居、Shizuoka Actnet Vol.4「展覧会の客」を観に静岡に行ってきました
地元で活動しているお知り合いの主催するプロデュース公演に出演されているのです
静岡の演劇シーンがどうなっているのか知りたくて、アーンド岩松さんの芝居が観たくて、アーンド清水港のマグロが食いたくて、アーンド温泉に入りたくて、アーンド楽しくドライブがしたくて・・(どんどん自分の欲に近づいている感じがいたしますが、順不同です)とにかくジープちゃんでブーっと東名を駆けて静岡市のとあるカフェに行ってまいった次第です



14時からの開演にあわせて10時頃家を出て、12時過ぎに到着
まずは会場の位置を確認してから、マグロを食いに行くことにします


マグロといえば港でしょ、と、「清水港」の看板を目印に港へ向かいます
会場から車で15分くらいで着きましたが、・・なんだかコ綺麗なモールやらアミューズメント施設が建ち並んでて、想定していた「港」「市場」みたいな雰囲気がありません
もっと海岸の近くかしら?と、車で行けるギリギリのところまで行ってみましたが、フェリー乗り場に着いてしまい、Uターン路しかありません



富士山スゲー綺麗!!
海とジープちゃん越しにその勇姿をパシャリ

れい子とマグロ_b0164697_211743.jpg


眩しすぎ



フェリー乗り場の駐車場の係の方に、「スイマセン、ボク観光客なんですが、この辺りで美味しい海鮮が食べられる市場的な所はありませんか?」と伺いますと、一見無愛想に見えた高倉健さん似のその男性は、「それでしたら・・」と、詰め所みたいな所から、おすすめの場所のパンフレットをもって来てくださいました
「清水であがった新鮮な刺身が食べられますよ!マグロ専門店もありますよ!」


清水魚市場「河岸の市」と表題の上には、「意気・粋・活きで勝負。」とキャッチフレーズが赤字で記載されています


惚れた


「ここからだと・・」
どう行けば良いですか?という言葉を待たずに健さん(似の男性)は、「今入って来た道を戻って右に曲がってふたつ目の信号を越えると高架がありますから、それを昇って下り切る前にひょいっと右に曲がるとそこにあります」と立て板に水の案内をくださいます
ボクと同じようにおススメを尋ねる旅人が多いのでしょう
さらに健さんは、「間違えても下り切っちゃダメですよ!下り切るちょっと手前で右折です」
間違える人が多いのでしょう、ちゃんと注意を付け加えてくださいます周到さです
「・・・高架を下り切る前に右に入れる曲がり角??」という質問をしたい顔をしていたのでしょう、健さんは先回りして
「あ、右折レーンがありますからすぐ分かりますよ」


完璧です



健さんのレクチャーを受けている間に、健さんと同じ制服を着た同じくくらいの年代の小鹿番さんに似た方が、ボクのジープちゃんをベタベタ触ってます
うちのお隣の富澤さんのお父さんも「お兄ちゃんのジープ、スゴく良いねえ!!あれ何?年代物?大事に乗ってるねえ!」と至極褒めてくださるのですが、どうやら彼らの年代の方に、非常に人気があったのでしょうか
ボクは単に「可愛いから」という理由で後輩の車屋ナカヤマに探してもらったのですが、オジさんたちに妙にモテて・・モチロン嬉しいですが、ちょっとフクザツです



「ありがとうございます!!」心からのお礼を健さんに申し上げ、ベタベタ触ってる小鹿番さん(に似た男性)に、「どうです?可愛いでしょ?」という顔で近づきますと、まるでホントの子鹿のようにサアアアっと詰め所に逃げ帰ってしまいました
・・な、ど、どしたんだろ・・?
ひょとしたら小鹿さんは、ボクが思ったのとは別の理由でベタベタ触っていたのか?・・てかじゃあ何のため?・・まさかベタベタ触っていたことをボクが咎めると思われたのか・・?・・いやまさかね・・ボクに話しかけられるのをうざうざしく思われたのか・・?・・そんなに不審だったかしら・・なぞとアレコレ訝っているうちにあっという間に健さんの指摘くださった例の場所に到達しました
確かに右折レーンがあり、迷うことなく右に曲がれ・・ない!!
ああどうしよう!!!
あ!対向車来ちゃう・・もうコレはUターンしかない!と切り返しますと、長い車の列が皆左ウィンカーを点灯させています


意気・粋・活きの河岸の市の駐車場の空き待ちの車の列です


ああ、健さん残念!
最後のキモのところ、もっと詳しく説明してくださるべきだった!!
今度お会いする機会があったら、助言差し上げようと思いつつ時計を見ますと時刻は11時半
お昼時です
しまったああ!どうしよ・・芝居間に合わ・・と思いかけましたが、とてもスムーズに車はどんどん駐車場へと入っていきます


杞憂




とはいえ、中は観光客と地元のお客さまで大盛況です


さっそく健さんが教えてくださったマグロ専門店を探し・・てか専門店ばっかり!!
どうしよ・・どこが良いんだろ・・と迷って、これは・・直感で決め・・と思いかけましたら、とある店に長蛇の列が出来ています


ウマいに違いない・・!!
と思って並んだのですが、列はまったく動く気配がありません

れい子とマグロ_b0164697_2115189.jpg


5分待っても微動だにせず
トイ面のお店の呼び込みのおばさんの「マグロ捕りたてえ!新鮮ですよ〜!!今お待たせしませんよ〜!!」という声に何度も心が折れそうになりますが、ボク割りと初志貫徹の人なので頑張ります


・・つもりだったのですが、10分経って、アイフォーンでフェイスブックを見ているのもそろそろ限界・・もう1時です
開演までもう1時間
戻る時間も考えると限界です
「捕りたて」、「新鮮」、「待たせない」のお店にふらあっと入りそうになりました所、ボクが並んでいた店から団体のお客さまがどどーっと出てまいりました
と、あれよあれよと列が掃けていきあっという間にお店に入れました



小林幸子さんを地味にした感じの顔の造作の、メイクばっちりの給仕の女性に、入る前に店の壁に貼られていて、密かにコレを食うぞ!と決めていた「おススメ!清水の次郎長丼ください!」と注文します
「おススメ!次郎長丼!ありがとうございます!」
思わずおススメ!と申し上げてしまいましたが、どうやらそれ含めの品名らしい




カウンターの中はマグロだらけ

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見ているだけでヨダレが止まりません



ほどなく出てまいりました「おススメ!」次郎長丼!!

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おススメ!の名に偽りなし
もうどこをどう食べても美味しい所しかありません
ゆっくり食べている時間はなかったので、早く食べなきゃと思っていたのですが、全然そんな心配必要なし!ってくらい、量も多かったのですが、あまりのウマさにあっという間に食い終えてしまいました



さあ、やっとメインテーマのれい子芝居です
ジープちゃんでチェック済みの会場に向かいます・・・途中で、お土産を買ってくるの忘れたことに気づきましたが、戻ってる時間はありませんでしたので気づかなかったことにして、到着したのはもう開演2分前



受付の女性に、「オシッコしてる時間ありますか?」と聞きました所、「大丈夫ですよ」と優しく応対してくださいました
シャーっと高速バルブで用を足しながら、「ありませんよ」と言われても行ってたなコレとくだらないこと考えます



お芝居は、とあるギャラリーに現れるなぞの女性を巡る3人の男の、それぞれのこれまでの生き方を描いているのですが、何よりれい子さんのナゾっぷりが出色
なるほどなキャスティングだなあと大変興味深かったです
男それぞれがこのオンナを違う存在として捉えているのですが、演じるれい子さんはどういう心持ちでいるんだろう?
あとでゆっくり聞いてみようと思いました


実際ギャラリーを行っているらしいカフェでの芝居もまた趣があって、照明・音響も手作りな感じで、でもそれが効果的でとてもよかったです




終演後、会場前でれい子さんとパシャリ

れい子とマグロ_b0164697_2132277.jpg


東京から伺ったことを喜んでくださって、帰路の事も気を使ってくださってすぐに送り出してくださろうとしてくださり・・くださりばっかりですが、とにかく、余計な気を使わせないように気を配ってくれて
「この前言ってた天神の湯、ここまっすぐ7キロくらいですよ」と道案内してくれました
「また東京でゆっくり!」


さっぱりと会場を後に出来たことに感謝し、れい子さんおススメの温泉施設に向かいますと、・・まさかのゲロ混み
駐車場が満車です



以前友だちヒグチと行った箱根の湯のことが思い出され、温泉はまた今度、今日は家帰って風呂入ろう!・・ということにし、静岡をあとにしたのでした






全ての思惑は叶いませんでしたが、非常に濃いい小旅行でした
・・てか、芝居見に来たというよりメインがマグロになってない?・・なんて、思わない、思わない



願わくば、これがひとりじゃなかったらもっと楽しめたのに・・なんて、思うまい、思うまい
by koyasuzuki | 2013-01-27 21:04 | 旅行記
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