さて、
男だらけのミステリーナイト、今夏は大阪リーガロイヤルホテルでの公演をもちまして無事千秋楽を迎えました!
共演者の皆さま、舞台・制作スタッフの皆さま、ホテルスタッフの皆さま、お世話になりました!アーンドありがとうございました!!アーンド本当におつかれさまでした!!!
そしてそして、全国の名探偵の皆さま!!
こんな大変な時期に、ご参加くださって本当に、本当にありがとうございました!!アーンドおつかれさまでございました!!
甲子園が終わり、ミステリーナイトが終わったことで、ボクの今年の夏も過ぎ去っていきました気がします
ふと気づけばもう秋の気配がちらりほらりとしております
探偵の皆さまにとって、この暑い夏の一夜が、よい思い出になってくれることを切に願っております
そして、来年の夏も、・・の前に、秋の
ミステリーザサードに、どうか奮ってご参加いただければと思います!
お待ち申し上げております!!
今夏最後になるであろう、瀟洒なお昼ご飯をいただきましたあと、大阪に残って遊びます組と別れ、ボクは早速東京へ戻るべく新幹線に乗り込みました
と、そこには、若い女子たちの楽しげに騒ぐ光景が広がっています
そろいのTシャツから察しますに、東京で行われるチアリーディングの催しだかコンテストだかに出場する、彼女たちからの訛りから察しますに広島からのお上りさんたち
車両の5分の4は占めておりますシニョンかポニーテールのチアガールたちは、おそらく小学高学年から中学生
大声で笑い合い、席を移動し合い、お菓子を投げ合っています
「このお菓子おいしー!!」
「写メ撮ってー!!」
「富士山まだー?!!」
「あはははははー!!」
ああ、ボクも修学旅行やらで同じように騒いだなあ、としばしの郷愁にかられ、昨晩あまり寝ていないものですからガッツリ寝に入るべくイヤホンを耳に突っ込み、アイフォーンからK-POPのフォルダを選び、少女時代に聞き入ります
隣の席の樋渡さんも同様にウォークマンをシャカシャカさせ始めました
が、
どんなにボリューム大でGENIEを聞いたところで、チアガールたちのキャーキャー騒ぐ声はかき消されません
それどころか、少女時代とミクスチャアされて不快きわまりない
見るとチアーズたちはますます元気に、騒ぎまくり、ピラミッドを組んで上の女子がポーン飛ばされて開脚して降りてくるあのワザをやっているかのようにホップステップしまくっています
あまりの無節操ぶりにまわりの客すべての眉間に縦じわがよっています
付き添いの妙齢の女子(あきらかに昔チアやってました的な風体)の注意も全く効果なし
騒ぎまくる小悪魔たち
しかも喰いまくっているお菓子のにおいが、色々混ざって何だかスゴく肉臭い
地獄です
ふと樋渡さんと逆サイドに座っておりましたメイクさんを見ますと、ワナワナ震えています
彼女はイヤフォン的なものは持っていないらしく、小悪魔の声が直に鼓膜に届くのです
「ああ!もう!」とため息まじりに文句をゴち、腕を組み頭を垂れてみたり、前の机に突っ伏してみたり、突っ伏したところに前席の小悪魔がドーン椅子の上で動いた衝撃がメイクさんのオデコに伝わり、「ああ!もう!」と戻ってきたり大忙し
優しい樋渡さんが、メイクさんに、「これ使う?」とウォークマンを差し出しますが、メイクさんは、「ひどいよね!度を超してるよね!誰も注意しないのかなあ!どこで降りるのかなあ!!」とおそらく前に聞こえる効果があるくらいのボリュームでボクに対して訴えてきますが、もちろん小悪魔たちにとっては馬に念仏、てか絶対そもそも聞こえてない
「このお菓子おいしー!!」「写メ撮ってー!!」「富士山まだー?!!」「あはははははー!!」
メイクさんの顔がどんどん白くなっていき、「コウヤさん、注意して!!」と普段の彼女では発するはずのない台詞を吐きました
どうやら自律神経を失ったらしい
広島の女子中学生に注意するのは非常に怖かったのですが、メイクさんが気の毒でしたので、勇気を出して立ち上がり、「少し静かにできるかなあ?!」と言い、すぐに腰掛けます
椅子の向こうで「すいませーん」と「あははは」と「シッ!」とが聞こえ、その一帯が少し静かになりました
メイクさんを横目で見ますと、若干ワナワナが鎮まった様子
5分後
「あはははは!」「シー!!」「あはははは!」「シー!」「静かにしてくださあい!プッ!」「あははは!」「ねえお菓子まわしてえ!」「富士山まだー?」
・・まあ、まだ子供ですし、東京に行くんですし、チアガールですし、運が悪かったと思って我慢することにします
またワナワナし始めているメイクさんをまたいで、ひと車両向こうの喫煙所に遠征します
隣の車両は、空調の音までが聞こえるくらい静かで、乗客の大半がスヤスヤと穏やかな寝顔を見せています
天国・・
タバコを鬼吸いし、小悪魔たちが巣くう地獄へ戻りますと、若干静かになっています
聞けば車掌さんに注意されたのだそう
メイクさんも寝ているように見えます
だがそれも10分
これは東京まで無理だな、と思っていたら名古屋を越えてしばらくしてから、急に静かになり始めました
騒ぎすぎて疲れて寝に入ったようです
一時間弱後、従前よりもパワーアップした喧噪にまみれるなんてそのときには思いもせずに、ボクらもやっと寝付けたのでした
車窓から見えた地平をはう虹
樋渡さんが発見して教えてくれました
巧くパシャリできませんでしたが、一応掲載
(非常にわかりづらいですが向こうの山の手前の下にプリズムが見えます)
「虹?!」
「虹だって!」「ええ?!」「どれどれ?!」「虹?!」「後ろの人が言ってるけん!!」「あああ!!あったあったあった!!!」「どれ?!」「あったあった!!」
小悪魔たちが一番騒いだ瞬間でした
ちなみに、肉臭い肉臭いと思っておりましたその元凶は、ボクの足下にありましたお土産の・・
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美味しいよねえ〜