人間とは実に不可思議な生き物でございまして、きれいな空気を吸っているだけでは満足に生活が営めないものです
体に悪いと分かってはいても、タバコを吸ってみたり暴飲暴食をしたり、いらないものを衝動的に買ってみたりしてしまうものなのです
しかも、それらの悪習を、分かってはいるのにやってしまうところに、人間の理性たるものの、実に実に面倒くさい性があり、逆にそこが人間らしい部分だと思います
さて、実はコンプリートじゃなかった「glee」の第一シーズンを一気見をいたしまして、忘れかけていた青春の素晴らしさを切なく思い出しておったのですが、何だか心の片隅に、空虚な感じ、空しさのようなものを感じ、どうしてもそれを拭いきれなかったものですから、「little britain」の第三シーズンに手を出してしまいました
イギリスのコメディアン、MATT LUCASとDAVID WALLIAMSのふたりがいろいろなキャラクターに扮して様々な設定で実におバカなお話を演じるシットコムなのですが、コレが実にヒドい
人種差別、性差別、政治皮肉から年金不正受給まで、タブーオンパレード!
普通のモラルの持ち主だったら、とてもじゃないけど直視できない内容ですが、これがイギリスの国営放送BBCで堂々オンエアーされていたというのですから驚きです
日本ではWOWWOWでちょっと前に放送されて、ボクは何かのきっかけでそのWEBページをみて、気になってレンタルビデオ屋さんで借りて来て見たのですが、そのヒドさに打ちのめされて、ハートを鷲掴みにされてしまいました
この「little britain」を面白いと思えるかそうでないかで、その人の心の奇麗さが判別できます
仲のいいお友だちにも「little britain」フリークがいるのですが、メンツを見てみますと、ああ、やはり・・って感じ
逆に、「全く面白みが分からない」と言った知り合いは、ああ、この人と分かり合えるためには、この人を汚すかボクが贖罪をするしかないのだなあと思う
そんな「little britain」、そのあまりのヒドさからでしょうか、また日本にはあまり迎合できるカスタマーがいなかったからでしょうか、シーズン2までしかレンタルされていない
いつまでたってもシーズン3がリリースされないので、実は先日「glee」と一緒に輸入物を購入したのです
パッケージからしてヒドいでしょ?
「glee」を見終わってしばらく、日に日に増す心の空洞を埋めるべく(2日しか経ってないけど)、ついに封を開けてしまいました
いやあ、素晴らしく最低です
「glee」で浄化されていたボクの心と体がどんどん陵辱されていくのを感じ、非常に屈辱なのですが、だからこその快感が体を貫くのです
まるで団鬼六先生の「花と蛇」の世界のように、鼻持ちならないボクの気取った部分がベリベリと剥がされて行く気分です
やはり人間、適度に体に悪いものを摂取しているほうが調子がいいものです
体内バランス、ってヤツですね
シーズン3にアメリカですぐ打ち切りになった「In USA」も見終わり、まだちょっと毒の摂取量が足りませんので、これから、
を読みたいと思います
どこまで?・・いやそれだけ「glee」が素晴らしかったのです、逆に
恐らくね