春は旅立ちの季節と申しますが、またひとり、身近なかたが旅立つことになりました
乾電池時代の先輩、中村咲百合さんです
留学していたフランスに、本格的に活動拠点を移すのだそうです
劇団に入ってしばらく、彼女にはたいそういじめられて、しごく恨んだのでしたが、時間が経ちますと不思議なもので割りと仲が良くなりまして、先日お別れ会にお呼ばれいたしました次第であります
彼女の家で行われた会には、入れ替わり立ち替わりいろいろな人が訪れたそうで、ボクが伺った時間には、大変懐かしいこれまた乾電池先輩日栄尚見さんもいらっしゃっていて、しばし近況報告をば
なんだか同窓会のようです
(しかし日栄さん、見た目も中身もまったくもって10年前と変わっていなくてびっくり!成長がとまった人のようです)
もちろん芝居関係ではないお知り合いもいらしていて、国際派らしくフランス人のお友だちグレゴリーとその彼女ゆきえちゃんとも興味深いお話をすることができました
ボクも将来はアメリカのドラマに出てみたいなぞと夢見て、こっそり英語の勉強をしていたりしますが(挫折しまくりですが)、すべてを捨てて(置いて?)異国に移住するなんてホントスゴイと思います
いや、ホント、よっぽどの決意・決断だということです
彼女をそこまで駆り立てたモノはいったい何なのか、お話を伺いたかったのですが、残念なことにボクは次に予定があって、ほんの小一時間しかお邪魔することができずぅぅぅ・・・
もうお暇しなきゃと思い、、普通だったら「じゃあまた!」「近いうちに!」とか適当な挨拶をしてバイバイすることがボクは常だったのですが、おや?ひょっとしてもうしばらく、ひょっとして一生会うことが出来ないかもしれない!という気持ちがよぎりまして、なんて言ってお別れするのが妥当なのか?と熟考し、いろいろいい澱んでおりますと、中村さんがおもむろに指の爪を切り始めました
ああ、この人、こういう人なんだと、なんだか思い悩んでいた自分が非常に小さくバカみたいに思えてきました
会いたかったら会いに行けばいいじゃない、ねえ
中村さん!会いたくなったら行きますね!おフラーンスへ!!
それまでアデュー!、じゃあなくてオヴォワー!!
異国で大輪の百合を咲かせてください!
・・・あら、なんかうまいこといっちゃいまいました
みなさんとパシャリ
中村さんが抱いているのは愛猫イワシ
ボクの人生で初めてレベルの愛想のない猫でした
撮影:乾電池同期のアオヤギ