先日、代々木公園で開催されましたブラジルフェスティバルに行ってまいりました
日本のブラジル協会的な団体が主催しましたこの催しは、日系のブラジル人の方々が、いまとっても熱いブラジルを、広く日本のわたくしたちに知らしめすために、ブラジル料理や、民族衣装、小物や、民族音楽を奏でるコンサート、新たな顧客獲得に燃える金融機関やらが出店を構え、熱いサンバの音楽の中、暑い暑い代々木公園をブラジル色に染めようという目的のために、行われた、と思われます
同種の催しは、タイですとかインドネシアとかよく同場所で開催されており、ご近所なので割といつも気になってはいたのですが、今回は友だちのドラマー山ちゃんに誘われてデビュウしてまいりました
10時開始のところ9時過ぎには着いてしまったのですが、もうフライングで営業を開始している出店があり、無駄に時間を費やすことなく、リオ気分を楽しみ始めることができました
フライング顧客はほかにもわんさといて、それぞれの出店の手作り感と相まって、学祭に来ているみたいでかなりアゲ
さっそくとあるお店で、生ビールを頼みましたところ、普通に国産品
「ブラジルのビールは無いんですか?」と聞きましたところ、とうてい日本語なんか喋りそうには見えないブラジル人が、すごく流暢な日本語で、「申し訳ありませんがございません」と返答しました
残念でしたが、それでももちろん国産ではない、どこかほかの南米のビールを頼み、同行したカメラマンのトビーと、家にサウナを持つ女オッチーと、ボクのことをポリアンナ症候群と診断したキヨミさんと乾杯をします
肉汁たっぷりでちょうど大きめな男性器のような形のソーセージを、汁を垂らしながら食していたキヨミさんが、ボクに「食べる?」と差し出してくれました
あまりのリアルさに腰が引け、ちょっと躊躇したのですが、キヨミさんは、汁が垂れることを嫌がっているのかと合点したらしく、チンコ、いえソーセージにテッシューを添えて差し出してくれました
卑猥さが増長されたモノを、ますます喰いづらくなったなあと思いながらも、「?」という顔で見ているキヨミさんに申し訳もありませんので、思い切って食いつきますと、想定外の美味!!
さっそく自分の分を別に購入しに行きました
開催時間が過ぎ、次々と出店が開店し、ブラジル料理っぽい豆的なものが入った米料理や、シュラスコ的な肉料理、こんがりと焼けた肉を厚切りにしてソースで和えたもの、などを冷たいビールで流し込みます
美味〜!!
実はボクは、民族料理はあまり得意ではないのですが、ブラジル料理は、香辛料も大丈夫で、マジどれもイケます
しかし不思議なことに、どの店でもブラジルビールは提供していません
とあるお店で、売り子をされていたザ・ブラジル人って感じの女性に、「あっちでもなかったけど、どこかに売ってない?」と聞いてみますと、
「円高で輸入できなかったのデス」と明るく答えてくださいました
「ゼンブ、ゼンブ」(すべての店で取り扱ってない、という意味だと解釈しました)
「代わりにコレどですか?」とカクテル的なものを勧められたのですが、あまりそそられませんでしたので、
「もう少しほか見てからまた来ますね!!」とリップサービスをしてその場をさわやかに立ち去りましたところ、おそらく近くでその様子を見ていたトビちゃんが近づいてきて、
「コウヤさん、今の女性、タイ人ですって」と衝撃的な事実を告げます
ボクと同様にビール派のトビちゃん
彼女もブラジルビールを求めて徘徊していたところ、同女性の客引きに遭い色々話していたところ、ブラジルビールはこの開場では皆無だということ、彼女はタイ人だということを知ったのだそうです
「ポルトガル語で話しかけたら答えてもらえなかったんですよ」
世界を股にかけるフォトグラファーのトビちゃんは、実にずうずうしく、いえ気軽に店の人にポルトガル語で話しかけ交流を持って楽しんでいます
スゴい人見知りのボクには到底真似できない芸当ですが、せっかくの機会ですからと、一念発起してブラジルの原酒的な酒を景気付けに飲み、アイフォーンの翻訳アプリを立ち上げて、交流を始めました
具体的に、なにか個人的な悩みを打ち明けたりするまでにはモチロン至りませんが、ちょっと挨拶して、お礼を言って、容姿を褒めてみたりする言葉を口にするだけで、交流できているような気分になり、まるでリオデジャネイロに本当に来訪したかのような異邦人気分を簡単に味合うことができ、ああ、何事も、まずは勇気を出してノックをしてみることから始まるのだなあと、40を過ぎてまたひとつ大切なことを学んだのでした
本日、久しぶりに、その翻訳アプリを起動して、過去履歴を見返してみます
こんにちは・・・Ola!
ありがとう・・・Obrigado!!
かわいいね・・・E bonito!!
かっこいいねえ・・・E bom olhar!!
かっこいい、の下には、
Cabelo とあります
毛、です
Cabelo の下には、
Cabelo no peito
胸毛、です
いなせなブラジル人男性に、格好よいポイントを褒めようとして、「胸毛が格好良いですね」とポルトガル語で言ってみたら、とても怪訝な顔をされてしまいました
異文化交流、一筋縄ではいきませんなあと思いながらも、天気もよく非常に楽しめた一日だったのでした
陽気な音楽を奏でているライブ会場の脇でパシャリ
・・・驚くほどサンバな雰囲気の伝わらない写真になってしまいました