M&Oplaysプロデュース「国民傘〜避けえぬ戦争をめぐる3つの物語」を観に行ってまいりました
東京乾電池の大先輩であります岩松了さんが作・演出を手がているのですが、実はボク、この作品の出演者オーディションで落選しているのです・・・
落選・・・しかも岩松さんに演技を見てもらう以前、書類選考ででしたので、落選というよりはまさに門前払い
岩松さんがスズナリでオーディションで募った役者を使って芝居をする、ということだけでも是非観たいと思う舞台だったでしょうが、今回はまさにその当事者であるだけに(門前払いでしたけど)、どんな方が合格してどんな芝居をしていやがるのか?という実に意地の悪い観点においても興味津々で、劇場に赴きました
ガッツンと矢継ぎ早にセリフが放られていき、それを追う余裕など一切観客に持たせずに、実にスピーディーに会話が展開していきます
観ているこちら側は、その小気味いいテンポを心地く楽しんだり、聞き取れなかったセリフに引っかかって迷走したり大忙しです
「3つの物語」と銘打っておりますとおり、いくつかのエピソードが交錯して、構造を自分なりに理解していかないと生理的に落ち着かなかったりする
唐突にお話が切れたと思ったら、まったく別の設定なのに同じ仕掛けが施されていたり、興が乗ってきたと思ったらバスンと休憩時間になったり、ほかの人はどうか分かりませんが、ことボクに関しては終始岩松ワールドに翻弄されっぱなしでヘトヘトです
タバコを一服し後半戦に挑みますが、前半のディスアドバンテージは到底取り返すことはできず、幕切れの瞬間にはもうグロッキーでした
これほど蹂躙されたのは実に久しぶりで、責めのうまいご主人様に初回の手ほどきを受けたM奴隷の気分です
この、体の節々は軋んで痛いが内側の奥底が火照っていて忘れられない感じ・・・
ボク、出演されてた役者さんも絶対感じていたと思います
中には、痛いままで快楽の糸口を見つけられずにいる方、自分では気づかないが凄いプレイをしちゃっている方も見受けられます
いずれにいたしても、それを施してもらうことができるのと、白熱するプレイルームを外から指をくわえて覗いているのとは大違いです
火照った体を冷たい水でクールダウンしながら、いつかは岩松さんの調教を・・いえ演出を受けてみたいものだ、と思いつつ、いや、でも、あれは檻の外から眺めているくらいの方がいいのかも・・とも思うのでした
ちなみに、今回のプレイを覗いている、いえ芝居を観ている最中のボクの表情(再現)
もうジュクジュクです
失礼