サンシャイン劇場に演劇集団キャラメルボックスの公演「サンタクロースが歌ってくれた」を観に行ってまいりました
創立25周年を記念した本公演、元劇団員の上川隆也さんが出演するということもあるのでしょうか、木曜日なのに補助席が用意される盛況振りです
何を隠しましょう、実はボク、キャラメルバージンでございまして、今まで人から伝え聞いた評判で、「何だか、ボクには、ちょっと違う気がする・・」と思っていた次第です
今回、オーケストラで弦楽器を弾いているお友だちに誘ってもらって、一度ちゃんと観ておこうと思ったのですが、劇場に到着してロビーにごった返すお客さま層を目の当たりにいたしましたとき、「・・やっぱりちょっと、違うかも・・」と後悔をしたのです
埋め尽くす女性は押しなべてボクと同年代からちょっとお姉さん世代
オチンチンをブラブラさせているのはボクと友人を含めごく僅かです
且つ彼女たちは、下北近辺で徘徊している、乾電池やイーピン関連の芝居を観に来るような人の匂いがいたしません
何だか、ちょっと、乙女チック
おそらくキャラメルは立ち上げ以来25年に亘って、彼女たちの乙女心を満足させる類の、ハートフル光線を舞台上から浴びせまくってきたに違いない
・・・完ッ全にアウェーです
要するに「携帯電話の電源を切って欲しい」という前説がファッショナブルに始まってなお、ボクのアウェー感は消えることなく、何もそこまで作りこまなくても・・というイライラとした気分がモヤリモヤリと沸いておりましたところ、芝居が始まりました
と、
あっという間にお話に引き釣りこまれてしまったボクがいました
皆さん、パキパキっとカツゼツよくセリフを喋り、変な間なくトントンと会話が進んでいきます
話の展開も早く、ポンポンと場面が変わり全く飽きさせることがありません
その中に散りばめられたギャグと、白塗り舞踊的な前衛的なダンス
いやあ、魅せる魅せる
特に警部の近江谷太朗さんと、お嬢様役の方(スイマセン、パンフレットの役名からどれがどれだかわかりませんでした)、秀逸でございました
皆さん若いわけではないのに、若い年の役をしゃあしゃあと演じきるその図太さ!
感服、アーンド感涙です
120分、実にごちそうさまなキャラメルワールドなのでした
カーテンコールのときに、背が高い女優さんが、「今年は25周年で、これまで突っ走ってきましたが、これからも突っ走ります!」と高らかにおっしゃっていましたが、その言葉に二言はないと深く・深ーく納得できる、実にウェルダーンなお芝居でしたが、120分ガッツリは、ちょっとイナフだなあと感じるのは、ボクだけではないはず・・と思いました
終演後、バイクの駐輪場から見上げたサンシャイン60
キャラメルボックスと同様に、年輪を感じます