人気ブログランキング | 話題のタグを見る

貢也大全


鈴木コウヤの取扱説明書
by koyasuzuki
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ハイかハローか

ハリウーッドで活躍するために必要な英語力を身に付けるためのレッスンを無料体験してまいりました




スタッフの方と待ち合わせたのは六本木のミッドタウン
興奮して待ち合わせ時間の30分くらい前に着いてしまって、裏の公園でタバコを10本くらい吸って時間を潰して待っております間、自己紹介(英語版)を熟考いたします




ジャスト5分くらい前に集合場所に着くように10分前に公園を出発しゆっくりと歩を進めます
ちょうど会社の終業時間で、エントランスにはこれから飲みに行くぞう!という表情の会社員たちがわんさとビルから吐き出されています
場所柄ひと目で外国人とわかる人種の方がたが多くいて、否が応にもこれから異文化交流が始まるのだという気分が高まります


しまった!
てっきり日本人だと思い込んでいましたが、迎えに来てくださるスタッフの方からして外国人だったらどうしよう!と俄かにドキドキしてきます
早速先ほど拵えた英語版挨拶をブツブツと反芻し、「Hi」で始めるか「Hello」にするか決め兼ねておりますと、受付にいらっしゃる機械人形みたいな女性が「何か御用ですか?」ヅラでカツカツと近づいてきます
不審者ではないことをアピールするために携帯電話で通話しているフリをしようと電話を探しておりましたところに、「スズキさんですか?」とお迎えの方がいらっしゃいました



120%ジャポニカの六本木が似合う優男風のかたです
ドキドキし損!と思いつつ日本語で挨拶をします
いただいた名刺には「代表取締役」、裏(英語版)には「PRESIDENT」とあります
わざわざプレジデントが・・?!
訝りかけましたが、この無料体験で顧客が増えるかもしれませんから御大自ら登場されたのでしょう




もうひとりの参加者を待っている間、ハリウーッドでのオーディションで日本人が勝ち抜くための極意を熱弁してくださいます(極意ですのでモチロンここには記載いたしませんが・・・)
そして熱弁後、「ちょっと先生を迎えにいってきますね」と、ふとどこかに行ってしまわれました
・・・このタイミングでもうひとりの参加者が現れたら、ボクに「ちょっと待っててください」と言わせるつもりなのか・・?
心細くプレジデントと先生を待っておりますと、受付に明らかに外国語に堪能そうに見える日本人女性がキョロキョロしています
「絶対彼女だ」と思いましたが、
「あなた今日、無料体験レッスンに参加しますよね?」と声をかけるわけにも、そもそもそんな義理もありませんから野放しにしておりますとプレジデントが先生を引き連れて戻ってきました




現れた先生は、ザ・外国人!という顔・体(当たり前ですが)
その風体からオーストラリア人だな、と勝手にプロファイリングします
いきなり「Hi!I'm Dwayne,nice to meet you!」と肉厚の手を差し出してきます
あまりにも見事な先制攻撃に、先ほどまで完璧だったはずの英語版挨拶がまったく出てきません
がっちりと手を握られながら、「アー、ウー、コウヤ、アー、マイネームイズ、コウヤ」と、本当に思い出したくないくらいブザマな返答をしてしまいまいした
すると先生は、
「私日本語しゃべりますから、大丈夫、安心してください」と気を使ってくださいます
その心遣いに敗北感を感じつつもますます舞い上がってしまったボクは、
「オーケイ、サンクス」と訳わかんない返答を・・・
お先真っ暗です


その時の表情(再現)
ハイかハローか_b0164697_2185690.jpg






じゃあ行きましょうか、とプレジデントが会場へと誘導をし始めます
もうひとりは?と伺いますと、
「え?ああ、そうですねえ・・」とまるでいてもいなくても関係ないというような様子
本当に気を使う義理は無いのですが、「さっきからあの人、人待ち顔なので彼女じゃないかと・・」と先ほどの女性を指差します
「ああ、はい」とプレジデントがかの女性に近づき何やら話しかけてふたりで戻ってきました
ビンゴらしい



現れた女性がドウェイン先生に挨拶をします
「Hello!I'm Tomoko,nice to see you!」
すごく流暢な英語です
先生は「お♪」という顔をして「こちらこそ初めまして!きれいな発音ですね、どこで英語を習ったんですか?」的な返答(モチ英語)
するとトモコは「イングランドで・・しばらく働いていたの」的なことを言い、何だか二人で盛り上がってます
すごい疎外感です
ホント余計な義理人情で余計な女を参加させてしまったなあと自分の善行を超反省しつつ、負けないように頑張ろうと心に誓うのでした





体をほぐす事からレッスンが始まります
先生は準備をしながら「君たちボクのことは知ってるかい?」と知っている大前提の表情で英語で聞いてきます
ボクはもちろん流石のトモコも知らないようで、「残念ながらわからないわ、ソーリ」と流暢に答えます(英語)
一瞬驚愕の表情を浮かべた先生はすぐに自分の中の何かを建て直し、ビジネスカードを出し、「ここにURLがあるからアクセスするとプロフィールがあるし、もちろんググれば沢山の記事がヒットするよ」と仰います
なんだか有名な人みたいです



彼のメソッドに則って、ストレッチから道具を使ったエチュード、スクリプト読みと次から次へと課題が提示されます
盛りだくさんで本当にありがたいのですが、「90分しか時間がないからこれはここまで!ほんのアウトラインだよ!」とどれも中途半端で、且つ、90分しかありませんので最後のスクリプト読み以外は生徒ふたりの発言機会はほぼナッシング
言えても「Yeah」とか「Understood」です
さきのプレジデントの極意を実践する暇なんてありません
さすがのトモコも発言を挟めないくらい


90分の無料体験が終了し、結局フリーで発言できたのはさきの相槌とお別れの「Thank You very much」だけでした・・・
プレジデントの極意実践できず・・というか、そこを図々しくできるくらいでないと恐らくハリウーッドでは生き残れないのだと汗だくになりながら心から思いました








見事に玉砕した無料体験レッスン、ちょっと本レッスンに興味が沸きましたので料金体系などを知りたく、当然終了時にアンケートやら本レッスンの説明やらを課せられるのかと思ったのですが、終了時にプレジデントに掛けられた言葉が
「地下鉄ですか?」のひと言
帰りの足は何?という意味です
「バイクです」というべきところ、まだ英語脳でしたので変な外国かぶれの人みたいな、
「モーターサイクルです」という返答をしてしまいました(Rの発音はちゃんと巻き舌です)
「そうですか、では」とプレジデントは仰い、トモコは「飲みに行きます」、先生は「ちょっと用事が」とそれぞれ三々五々別れて行きます
ずいぶんあっさりしているなあと思いつつ、そのうち勧奨メールが届くであろうと踏んでおりましたが、3日たちました本日午前1時現在、そのようなものは一切届いておりません





・・商売っ気がないのか、まったくのボランティア精神なのか、図りかねます









ちなみに、先生の国籍はオーストラリアでした
レッスンは玉砕しましたが、プロファイリングは大成功でした
by koyasuzuki | 2010-07-25 02:18 | 日記
<< ツボ! 代表、倒れる!! >>