貢也大全


鈴木コウヤの取扱説明書
by koyasuzuki
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あなたがいてくれてよかった

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非常に低予算で製作されたのにも関わらず大きな興行収入をあげたという触れ込みで日本でも話題になった映画「パラノーマル・アクティビティ」を見ました(ビデオで)
その利幅たるや如何ばかりかと、ググってみましたところ、なんと、135万円で95億円の利益だということ
つまり、7037倍稼いだということです


バイクを購入したときに手にした現金、35万円以上の札束を実際に手にした事のないボクとしては、135万円ですら夢の金額なのに、95億円に至っては、もう「いくら?」って感じです
製作に関わったすべてのスタッフのかた一同、今頃ウハウハでいらっしゃることと存じます
本当にうらやましい限りです





ボクは元来、ホラーとかスプラッターとかお化けとかを取り扱ったお話はあまり好きではないのですが、このパラアク(勝手に略してみました)を紹介したテレビ番組ですとか雑誌の記事、それからなんといってもCMが実にそそるようにできていて、ぜひ見たいと思っていたものであります



その「そそり要素」、ポイントは、「見えない恐怖」にあります
物語は、とある女性から、「寝ている間にどうやら誰かが家に侵入しているようなの」という話を聞いた彼氏が、彼女の家で就寝中にビデオを撮って、何か映っていないか原因探しをするという話なのですが、「いったい何者が?!」という疑念を実に盛り上げる作りになっています
「ビデオ素人撮り」という大変アゲな設定から、単なるオカルトものではなく、何か人為的なオチがあるのではないかと踏んだのです



とはいえ、あまり心臓に負担をかけるのは避けたいので、知り合い何人かで見たのですが、これが想定以上に面白い!
作品が面白かったのはもちろんですが、焼酎片手に、皆それぞれにパラアクを楽しむその様がまた「をかし」だったのです



まず、①純粋にホラーを楽しむタイプの人間
「わあ!びっくりしたあ!!」
「もうッ!やだあああ!」
「ひいいい!!!もおおおおうッ!」
映画に散りばめられた仕掛けでいちいち大げさに驚き、驚くことによって自分を鼓舞し、より恐怖の世界へ自分を没頭させます
傍目には非常にうざうざしく、かつ妙齢の女子がこのタイプだとぶりっ子だとカテゴライズされますこと必至



②目にした事象をすべて口に出すおばさんタイプ
「あああああ!影がドアに映ってるうう!!」
「時間表示が早送りしてるうううう!!」
「朝になったあああ!!」
「足跡?!足跡?!」
見たまんまのことを声高に叫ぶので非常にうざうざしいが、こういった人材がいると場が盛り上がります
①と異なり、本人は無意識



③感想をすべて口に出すタイプの人間A
「2時!丑三つ時!アメリカも一緒だねえ」
「また2時!やっぱり!」
「あれ?今度は4時だ・・・」
「ええ?!そこ開けちゃう?!」
タイプ②と似通っていますが、事象から得る情報を彼(彼女)のフィルターを通して音声発信されておりますので、実に邪魔



④感想をすべて口に出すタイプの人間B
「何これ?!つまんなーい!!」
「富士急のお化け屋敷のほうがまだマシ!」
「だから誰が撮ってるんだよこれ!」
「いまテグスが見えた!ちゃちい!!」
自分が怖がっていることを他人にバレてしまわないように強がっていることが見え見えですがそれを指摘するとキレてしまう面倒くさい人



もちろん本作パラアクは、作り物ですから摩訶不思議に見える現象にはすべてタネがあります
④はそのタネにケチをつけます
ケチをつけることによって自分が怖いことを露呈しないように画策しているのですが、実はこのタイプの人、誰よりも純粋に物語に没頭している
「作り物」として見ていないのです


パラアクは、「素人投稿ビデオ」の体で映像が記録されていますが、あくまでもそれはそういう「体」であって、実際にはカメラの後ろにはカメラマンがいて、スクリプタがいてメイクさんがいて、ディレクタがいる(はず)
しかし④は、本当に「素人投稿ビデオ」だと思っていて、そのリアルな怖さのあまりそれを「作り物」だと思い込むことによって恐怖から逃避しようとしているのです



このタイプの人間と、映画のみならず普段のお遊びも、行動をともにいたしますと実に・実に面倒くさいものですが、いやでも、その純粋さ、ときにとてもうらやましく思えるものです







ボクはといえば、「①だがそこまでブリブリになることができない中途半端カマトト」です
今回はでも、本当に良くできた作品でしたので、マジびびりっぱなし、チビる寸前でした
もしひとりでこれを見たら、ナイトメア化したに違いない
煩い連中でしたが、本当に・本当にいてくれてよかった!











ちなみにパラアク、ラストはボクの大嫌いな「超常現象・オカルト」オチでした
最低な終わり方に、2時間の恐怖体験がいやあなシコリとなって心に深く刻まれてしまったのですが、ふと気になって、タイトルの「パラノーマル」の意味を調べてみますと・・・「超常現象・科学的に説明できない」との記述が・・・
わかってたら120%見ませんでした
「パラノーマル」という地名だと思い込んでたんです
だってなんとなく、ありそうでしょ?
パラマウント、とか、マルホランド、とか・・・







ちなみにちなみに冒頭の写真、とある飲み会でのパシャリなのですが、その出来、実にパラアクっぽい雰囲気だなあと思って掲載いたしました
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by koyasuzuki | 2010-07-08 03:41 | 映画・アニメ・海外ドラマ
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