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貢也大全


鈴木コウヤの取扱説明書
by koyasuzuki
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空の旅

怒涛のようなニューヨークでの4時間を過ごし、
目的地であるモントリオールへ飛ぶために、
ニューアーク空港に向かいました


怒涛だったからではなく、
ひとりでレストランに入るのが怖かったため非常に空腹でしたので、
空港に向かう電車の中で、隣に座っていた
(漢字の書かれた新聞を読んでいたのでおそらく)
中国系アメリカ人が食べていたライチが
気になって気になって仕方ありませんでした



少し早くついたので、空港のピザ屋さんで、
空腹のためがっついて2ピース頼んだのですが、
一口食べてすぐに後悔いたしました
いや、日本の宅配ピザ(一番はドミノっすね)って
ホントにウマイのね、と認識
1ピース半を胃に治めたところでチェックインして
チケットに指定されたゲートに向かいますと、
「ここじゃないよ」と、フランス人乗務員が、
ジェスチャーで教えてくれました
(ハナから「コイツはフランス語わからない」扱い)


プリントし直したチケットには何と一番遠いターミナルの
ゲートナンバーが記載されているではありませんか!


最終締め切りの時間が迫っていたので、
猛ダッシュでターミナルバスに走ります
正しいターミナルに到着してから正ゲートまでまたダッシュ
これがまた、ゆうにJR新宿駅から西武新宿駅くらいの距離
汗ダクダクで何とか搭乗には間に合いました


ふと自分の手元を見ると、
さっき食べ残したピザ(ドギーバックにしてもらいました)の
入った箱の取っ手がもう千切れそうになっています


ああ!こんな邪魔なものを後生大事に抱えて、
ボクの姿を見た空港に居合わせた人々は、きっと、
あの日本人、きっと初めてピザを食べて、
あまりのおいしさに、持ち帰りたいとワガママを
言ったに違いない、と思っていたに違いありません


こんなものいりませんけど!
という体で、その箱をゴミ箱に捨てて、
ゲートを通り抜けましたところ、そこには、
想定よりも数百倍はチャチイ物体が待ち受けていたのです
空の旅_b0164697_10254718.jpg



「・・・ラジコン?」


中もスンゴイ狭!
空の旅_b0164697_102807.jpg




しかも席の周りの乗客はメキシコ人の団体
(パスポートを盗み見ましたので確実)
彼らは英語もフランス語も喋る事が出来ず、
イミグレーションカードを渡されても、
何を書いたらいいのか訳がわからないご様子


可愛いけれども下半身デブの客室乗務員が
困り果てていると、乗客のうちの一人が
通訳を買って出たのです

その姿はまるで、急病人が出たときの医者のよう

軽うく拍手などされながら英雄ヅラで
メキシコ人団体のところへ移動してきたのですが、
彼のスペイン語は下半身デブ以下
まったくレクチャーできていないことは瞭然です

乗客一同、ああ、やってしまった、あの人・・・という表情
当の本人は教える気満々ですから
もうそのはりきりようったら、佐藤藍子も真っ青です



2時間弱の空の旅
空からアメリカ→カナダの夜景を肴に
(5ドル払って)赤ワインを嗜む予定だったのですが、
彼らのけたたましいスペイン語会話で、
そんな気分はぶち壊し
あっという間に飲み下し、
すぐにビールを所望しました(もう5ドル支払って)
そして、
ピザを捨ててしまった事を死ぬど後悔したのでした



ニューヨーク市内+ニューアーク空港内で
ひとしきり体を動かした後だったので、
モントリオールに到着する頃には、
ボクはまるで、ベロンベロンの浮浪者みたいな風貌に・・・


空港で妹その②に会って彼女の家に行ったのですが、
迎えてくれた彼女の旦那がひとこと、
「お義兄さん、まずシャワーでも浴びてください」

ボクはブログ更新病を発症してしまい、
持ち込んだPCでシコシコ写真加工に勤しんでましたのにも関わらず、
旦那は、何度も何度も風呂を勧めます

くつろがせようという彼のホスピタリティだとは思うのですが、
そこまでレベル?と、ちょっと穿ってしまったのでした




ちなみに、
空の旅_b0164697_10301445.jpg

モントリオールの夜景
綺麗でした(テレノベラで台無しだったけど)
by koyasuzuki | 2009-07-10 10:31 | 旅行記
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