西湖ツアーの時に、九十九一さんに「おもしろいよ」と薦められた
「制服捜査」
(やっと)読み終わりました
いやあおもしろかった!
九十九リコメンドは外す事はないのですが、今回もアタリ
札幌で刑事をしていた主人公川久保は、
道警の大異動で十勝平野のとある村の駐在さんに成り下がります
自分より明らかに無能な所轄署の担当の命令を飲み込みつつ、
捜査を妨害するような自衛心の強いムラの人々との葛藤を縦糸に、
事件を解決していく川久保の活躍が描かれているのですが、
この川久保、実に人間くさい
知らなかったのですが、駐在サンというのはあくまでも、
警察と地元住人との連絡係
直接自分で犯人を追いつめたりするのではなく、
そこで見聞した事を忠実に本部に伝えるだけなんですね
まさに手柄を丸ごと持ってかれ状態
また本部は、実際に捜査を一からしているわけではないので
見当違いのことをされて今までの努力が水の泡になったり
事件自体がうやむやになることもままあります
そりゃおもしろくありませんよね
そんなジレンマの中で、
川久保さん、実に意地悪く事件を処理をしていくのです
そこが痛快
大勢は解決していないのにも関わらず、
なんとなく溜飲がおりるという、そんなお話です
ちょうど、知り合いの男子が最近警察官になったのと、
ボクも警察官の役をやったので
とても身近に感じられて非常に興味深かった
カットになっていなければ来週オンエアするはずです
(しつこい?)
ミステリーファンの皆さんなら今更情報かと存じますが、
(ボクは知らなかったのですが)
作者の佐々木譲、「このミステリーがすごい!」ランクイン常連の
警察小説を書かせたらこの人っていうくらいのスゴイ人なのですが、
驚いたのが、ほかに全く別のジャンルのお話を書いているという事
(解説によりますと)
オートバイに懸けた青年を描いた青春小説からホラー、
冒険小説、ハードボイルド、時代小説、なんと企業小説まで!
どのジャンルでも大きな成功を収めているんだそうです
そんな彼の、「ステージドアに踏み出せば」
舞台劇のオーディションに臨んだ四人の女性の物語だそうですが、
ぜひ読んでみたい!と思いました
いや、お恥ずかしい話ですが、
日記を公開し始めてから、PCに向かって
くわえタバコで文章を推敲している自分が作家然としていて
ちょっとかっこいいんじゃないかしらと思ってしまっていたボク
穴があったら入りたいです
悦に入っているワタシ