本日、やっと読み終わりました
5年、かかりました
こんなに時間がかかった本ははじめてです
とある少年が、生まれ故郷のスペインから、北アフリカまで、宝を求めて旅をするお話なのですが、
背表紙に、
「運命を認識することは、人のただひとつの義務だ」
ってありますように、非常に説教くさい本です
ひと章を読み進みますたびに、ひと説教をこかれ、考えさせられる
「これでいいのか、俺の人生」
って思い悩みたい人には最適の本です
ボクはそんなこと考えずに、
おもしろ楽しく人生を送りたいタチなので
そもそも出会うはずが無かったはずの本なのですが、
これもなにかの縁、と思って始めたところ、これが、なんでしょう、
途中でやめるとバチが当たると思わせるような内容
精神的に余裕がある時に少しずつ読み進めて、
本日最終章まで達した次第です
奥付には、世界中でベストセラーになったと書いてあります
人生、道を見失ってしまう人は
どの国にもいるんだなあと思ってますと、
売れているのが、なんと、ブラジル・スペイン・ラテンアメリカの国々だというのです
こんな自己啓発本はまったく必要のない人種の方々と思っていましたから(非常に勝手な考えですが)とても驚きました
でもよくよく考えてみると、あちらには敬虔なキリスト教徒が多いんですよね
なるほど主人公は羊飼い
おまけに彼は北アフリカまでの道のりで、砂漠を渡るのですが、
そこではイスラムの人々との交流があるってすんごい宗教観!
こりゃ、日本で生まれ育ったボクが理解できるはずがない
疲れるはずです
砂漠で出会うアラブ人たちの死生観、911のこともあって非常に興味深かったのは確かですが、むしろ半ば意地で読破したこの本
時間をかけたけど、3割も理解できているだろうかと考えた時に、
異文化コミュニケーションっていうのも、
きっとそういうコトなのかもしれないなあ、と思いました
同文化コミュニケーションですらままならないっていうのにね!
・・・よくよく考えてみたら、これ、
原書で読んでしまったことが敗因だったのかも・・・